和暦(旧暦)とくらせば

ふわっと甘い香りが漂う。

ふと視線を向けると、艶やかに佇む蠟梅。もっとも好きな花木がそこに。
あらためて和暦(旧暦)でくらすようになって、初めての元旦そして、新月。
毎月ついたちが必ず新月になっていて、月の満ち欠けの一巡りがそのまま一ヶ月の単位。
その月のめぐりと、季節の移ろいを追っていく事に、その細やかさを慈しみ、身体への影響の大きさに驚きもする。
茶道の稽古をしていた時は、二十四節気や名、季節に合わせたしつらえを身近に感じて日々を送っていたけれど。久しく離れて、今度は舞うようになってまた身近に感じられて嬉しい。
月のリズム、季節の移ろい、それに影響を受けて変化していくヒトのからだとこころ。いのちのうごめき。細やかに感応する、感受性をもっていきたい。