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ライアーの音の世界 vol.4いざ製作(出産)

物語④

創りたいライアーの種類も決まり、あとはどうやって製作するか。。

通常は屋久島やシャスタなどで5日間+αで合宿形式で生み出しているとのこと。

 

 

うーーん幼稚園通いの4歳児を抱える身としては、1週間を確保するのが苦しいなぁ。。

 

しばらく流れが止まっていたところ、北浦和SACRA工房のAcoさんと巡り合い急展開!

なんと自宅で製作ができることに☆彡わーい。

 

 

初日と2日目に自宅サロンに来て下さり、4歳児による手厚いサポートの中(ちょっとお邪魔も入る)いざ製作が始まったのでした。

 

 

 

 

製作するツインスターシードは、

 

小さいながらも緩急があり、桜とトネリコ材それぞれに木肌の感触も違う。

 

それがなかなか思ったより難しいなと思うものの、

 

 

 

彫るのってたーのしーーーー!!!

 

 

 

しかも人の肌(筋繊維)とも似ている。方向性(起始停止)、深さ加減の読みようなど。

 サロンのベッドで作業しているのもあり、これってまさにマッサージをしているのと同じだ!

 

 

  

Acoさんに上手いとお褒めの言葉をいただき恐縮しつつも彫っているうちに、思い出してきた。

 

 

 

ふだん絵心のなく芸術的センスにかける私、小中学校の図工の時間の版画と彫り物はなぜか得意で、たびたび県の展示会や受賞をしていたんだった。

  

ちょっとした大工だったじいちゃんの手ほどきで、のこぎりやカンナを使い木のボタンとか一心不乱に創りまくっていたっけ。。

 

 

そんなわけで、とっても快適かつ楽しみ慈しみながら、寝た子を背に彫る作業を夜な夜なコツコツと。

 

  

職人acoさんが製作のコツというか、すてきな小話を神タイミングで挟んで下さり、俄然やる気が湧いたのは

 

 

 

木肌に人彫り一彫り、細胞を広げるように入れていく。

 

その細胞が微細(細かい)なほど、ミラーボールのきらめきと同じ原理で

 

奏でた時の音も、空間に広範囲できらめいていく。というお話。

 

  

 

きゃー。すてき☆彡

 

もともと細かかった彫り口がさらに細かくなったのは言うまでもない。

 しまいにはサイドの硬い部分まで試行錯誤しながら彫りすすめる始末。

 

 

  

そうこうしておうちでの作業を経て、最後の仕上げには工房に行き

 

天然素材で作られたニスと弦とを張る作業へ。

 

ついに産声を上げる準備が整ったのでした

 

 

 物語⑤につづく